共役リノール酸は危険!?悪玉コレステロールを増やす?
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共役リノール酸について調べていると、「共役リノール酸 危険」「共役リノール酸 悪玉コレステロール」といった言葉でよく検索されているのがうかがえます。
共役リノール酸は害があるのでしょうか?
共役リノール酸はトランス脂肪酸?
一般に悪玉コレステロールと呼ばれているのは「LDLコレステロール」。
LDLコレステロールが増えると、循環器疾患のリスクが高まるといわれていますね。
そして、LDLコレステロールが増える一因に、トランス脂肪酸があげられます。
トランス脂肪酸は、トランス型の炭素間結合がある不飽和脂肪酸。
そして、共役リノール酸は、リノール酸がシス型結合なのに対し、トランス型結合。
だから、悪玉コレステロールを増やして危険なのでは?と考えられるのだと思います。
共役リノール酸はトランス結合だけどトランス脂肪酸に非ず!?
農林水産省のサイトに、コーデックス委員会におけるトランス脂肪酸の定義が掲載されていますので、それを引用しますね。
トランス脂肪酸の定義
コーデックス委員会は、栄養表示等におけるトランス脂肪酸の定義を明確にするため、2006年の総会で以下のように定めました。
トランス脂肪酸
少なくとも1つ以上のメチレン基で隔てられたトランス型の非共役炭素-炭素二重結合を持つ単価不飽和脂肪酸及び多価不飽和脂肪酸の全ての幾何異性体
(出典:コーデックス委員会栄養表示に関するガイドライン CAC/GL2)
この定義によると、一つでもトランス型二重結合をもつ脂肪酸は、それが共役型でなければトランス脂肪酸と呼ばれます。
これには、トランス脂肪酸とは、「トランス型の『非共役結合』をもつ不飽和脂肪酸」とありますね。
「非共役のトランス結合」の場合がトランス脂肪酸なんです。
つまり、「共役のトランス結合」であれば、トランス脂肪酸に該当しないのです。
これは、おそらく、体によくない影響を与えるトランス脂肪酸全般から、体脂肪減少、免疫機能改善、動脈硬化予防、血圧上昇抑制など生活習慣病予防への寄与が期待される共役リノール酸を除外するためなのでしょうね。
明日は、共役リノール酸といっしょに摂りたい栄養素について調べてみたいと思います。