共役リノール酸とは?リノール酸との違いは?
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体脂肪減少に効果があると噂の「共役リノール酸」について調べてみました。
で、まず、最初に気になったのが「共役(きょうやく)」。
普通のリノール酸と、どう違うんでしょうね?
共役リノール酸の「共役」とは?
リノール酸と共役リノール酸は、分子式では、どちらもC6H32O2。
材料というか構成元素は同じなんです。
違うのは、元素のくっつきかた。
多くの元素は、1ヵ所か2ヵ所でしか結合できないんだけど、炭素は6ヵ所とか8ヵ所とかで結合可能。
だから、炭素を含む分子は大きくなれるわけなんだけど。
で、ある炭素原子とその隣の炭素原子が2ヵ所で結合することを「二重結合」というのね。
リノール酸も共役リノール酸も、1分子中に炭素の二重結合が2つあるのは同じ。
どこが違うかというと、2つの二重結合の繋ぎ目。
リノール酸は、CH という塊と CH2 の2つが間に挟まっています。
それに対して、共役リノール酸は CH が1つ挟まっているだけ。
リノール酸と共役リノール酸の違いは?
分子構造に若干の違いがあるということはわかりましたが
問題は、性質というか体への影響ですよね。
リノール酸は、オメガ6系の必須脂肪酸。
細胞膜やホルモン様物質をつくるのに欠かせなくって、私たちの体内では作れないので、食品から摂取する必要があります。
ただ、いろんな食品に含まれているため、普通の食生活では摂りすぎになりがち。
そして、共役リノール酸は、最近の研究で、がんの抑制や脂肪の減少などが観察された脂肪酸。
共役リノール酸はなにに含まれている?
リノール酸は、菜種油などの植物油に多く含まれている物質で、牧草にも含まれています。
そして、リノール酸を含む牧草を牛など反芻動物(はんすうどうぶつ)が食べると、その胃の中でリノール酸が共役リノール酸に変化するのです。
なぜかというと、牛などの反芻胃のなかにいる微生物の力。
人間も、腸内細菌がビタミンB群をつくってくれていますよね。
牛さんの微生物は共役リノール酸をつくってくれるわけです。
だから、共役リノール酸の多い食品は、牛乳、チーズなど乳製品、牛肉、羊肉、馬肉などです。
また、ヒマワリの種からもみつかっているそうです。
けっこう長くなっちゃったので、続きは、また明日。
明日は、共役リノール酸が体脂肪減少に効果があるというエビデンスについて書いてみたいと思います。