インフルエンザの中学生を1人で留守番させるときに注意すること
中学生の子供がインフルエンザにかかったからといって、親はそうそう仕事を休めませんよね。
主婦のパートでも、いまどき店長以外はみなパートだったりします。
そこで1人で留守番させるときの注意点をまとめてみました。
インフルエンザの中学生に留守番させるときの注意点
死亡につながる異常行動
いちばん心配なのは飛び降りなどの異常行動です。
異常行動の原因は、まだわかっていないようです。
インフルエンザなどで高熱を出すと、熱せん妄(ねつせんもう)といって、幻覚を見たり、急に起きて意味不明なことを叫んだり、走り回ったりすることがあるそうです。
小さいうちは部屋の中を走り回るくらいでも、年齢が上がると外に飛び出したりするため、小学生よりも中学生のほうが命に係わる危険度が高くなります。
タミフルが異常行動の原因ではない!?
一時は、タミフルという抗インフルエンザ薬の副作用といわれていました。
2007年に、タミフルを服用した中学生が、転落して死亡するという事例が相次いだためです。
そのため、厚生労働省からも、10代の患者には使用しないようにと注意されていました。
けれども、2018年5月、タミフルと異常行動には明確な因果関係は不明として、10代への使用が再開されることになったそうです。
【厚労省】タミフル、10代使用可能に‐異常行動と因果関係不明 : 薬事日報ウェブサイト
インフルエンザで高熱の中学生を1人で留守番させるのは危険!
突然の発病とはいえ、さすがに高熱が出ているときには、仕事を休めないとはいっていられませんね。
また、短時間でも1人で留守番させるのは避けるべきでしょう。
どうしても仕事が休めないようなら、高熱の間だけでも入院させたほうがいいですね。
あらかじめ入院可能な病院を調べておくなどしておきましょう。
熱が下がったら1人で留守番させてもいい?
インフルエンザはいったん熱が下がっても、またぶり返すことがあります。
とくに幼児や小学校低学年の間は、熱が下がっても保護者がついていたほうがいいでしょう。
食事の用意なども自分でできませんしね。
中学生にもなれば、簡単な食事の用意はできるでしょうし、それまでの成長過程で、だいたい自分の子供の病気の回復の傾向もつかめているはずです。
インフルエンザは、解熱しても、一定期間は登校できませんので、1人で留守番もありでしょう。
中学生がインフルエンザで学校を休む期間は?
インフルエンザは学校感染症(学校において予防すべき感染症)の一つです。
そのため本人の体調に関係なく、出席停止期間があります。
インフルエンザウイルスは、新しい宿主を求めています。
そのため、かかった本人は症状がなくなっていても、他人に感染させる心配があるのです。
インフルエンザの出席停止期間
インフルエンザの出席停止期間は、
- 発症した日の翌日から5日間
- 解熱した翌日から2日間
の両方を満たすまでです。
つまり、すぐに熱が下がっても、発熱した日を含めて6日間は休まなければばりません。
また、熱が続いた場合は、熱が下がった日を含めて3日間は休まなければなりません。
こちらの早見表がわかりやすいですね。
まとめ
子供の病気というのは、本人も初体験のことが多いため、なにかと心配ですね。
幸いにして、我が家の中学生の息子は、下痢もとくにしたことがない健康優良児で、インフルエンザどころか風邪で病院にかかったこともありません。
けれども、いつ何が起きるかわかりませんので、パートの交代を頼まれたときは積極的に受けるなどして、いざというとき無理を言えるようにしています。
予防接種を受けておくと、かかっても軽く済みます。
中学生なら、親の同意書があれば一人でも受けられるので、仕事を休めないならなおのこと、受けさせておいたほうがいいでしょうね。