りんご病で発疹!うつる?小中学生が学校を休む期間は?
頬などに発疹が出る病気、りんご病が流行しているようですね。
そこで、りんご病はどうしてうつるのか、小学生や中学生は出席停止になるのか、りんご病の薬や検査、そのほか気をつけることについてまとめました。
りんご病で発疹したらうつる?
風邪かな~と思っていたら、頬に赤い発疹!
そこで「リンゴ病」だとわかります。
りんご病の正式名称は伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)。
人から人へうつる病気です。
国立感染症研究所のホームページによると、だいたい5年ごとに流行しているそうです。
りんご病の原因
りんご病は、パルボウイルスB19に感染することで発症します。
赤芽球前駆細胞(せきがきゅうぜんくさいぼう)という、赤血球になる前の細胞に感染して増殖するため、もともと貧血の人や免疫力が落ちている人だと重症になることもあります。
りんご病の症状
りんご病の主な症状は、頬が真っ赤になる発疹や体にできるレース状・網目状の発疹です。
かゆみやほてった感じが1週間くらいつづきます。
発疹が出る前に、微熱など風邪のような症状があることもあります。
りんご病と突発性発疹の違い
急に発疹が出る子供の病気に突発性発疹があります。
りんご病は幼児や小学生がかかりやすいのに対し、突発性発疹は生後4か月から1歳前後の赤ちゃんに多い病気です。
突発性発疹の原因もウイルスですが、子供同士でうつることはないそうです。
りんご病の潜伏期
りんご病は、感染してから発症するまでに、1~2週間かかるそうです。
なかには28日くらいこともあるため、感染経路はわからないことが多いようです。
りんご病にきく薬は?
りんご病はウイルス性疾患です。
そのため抗生物質はききません。
また、りんご病の原因であるパルボウイルスに効く薬もありません。
対症療法しかないんですね。
りんご病の感染期間
りんご病が人から人へとうつる期間は、潜伏期です。
潜伏期には、血液の中にウイルスがいるからです。
発疹が出て、りんご病だとわかったときには、血液中にウイルスはなく、うつる心配もありません。
りんご病は何科を受診する?
内科か小児科が一般的です。
発疹がひどく、熱がなければ皮膚科のほうがいいかもしれません。
熱なしでも病院に行く?
りんご病に効く薬はないので、熱がなく、発疹もひどくなければ病院に行かなくても構わないと思います。
病院は、細菌やウイルスが蔓延しているデンジャラスゾーンです。
(以前、医大のウイルス研究室で勤務したことがあるので本当にそう思います)
とくに小児科の待合室では、病気の赤ちゃんのおむつを交換したり、幼児が吐いたりしています。
必要がないのに病院に行くのは、病気をもらいに行くようなものだと思いますよ。
りんご病で学校を休む期間は?
りんご病は伝染性の病気ですが、発疹が出た時には、もう、うつりません。
日本学校保健会がまとめている出席停止の基準でも「発疹(リンゴ病)のみで全身状態がよければ登校可能」とされています。
りんご病で発疹があるときにプールやお風呂はOK?
発疹が出たあとは、人にうつす心配はありません。
けれども、日光に当たったり、お風呂で温まったりすると、発疹がぶり返すこともあります。
直射日光は避け、お風呂もシャワーで済ませるなどしたほうがよいでしょう。
りんご病の大人の症状は?
リンゴ病は子供がかかりやすい病気ですが、大人がかかることもあります。
そして、大人がかかると症状がひどいそうです。
大人の場合は、関節痛や倦怠感といった症状が強く出ます。
発疹は出ないこともあり、出ても体だけで顔には出ないため、風疹と間違えられることも多いようです。
りんご病は妊婦がかかると危険!
妊婦がりんご病に感染すると、流産や死産の可能性があります。
そのため、妊婦はりんご病に感染しないよう気をつけたほうがいいですね。
けれども、かかっても、妊婦自身は症状が出ないことが多いため、わからないことも多いようです。
ただ、妊婦がかかったからといって、必ずしも胎児に感染するわけではありません。
流産したり死産になったりする確率は低く、奇形や先天異常の報告もないため、中絶をすすめられることはないそうです。
りんご病の検査方法
りんご病は血液検査でパルボウイルスB19の抗体があるかないかで調べることができます。
妊婦の場合は、保険適応で検査を受けられます。
けれども、予防方法も治療方法もないので、検査をする方はあまりいないようです。
りんご病の予防接種
りんご病には予防のためのワクチンもありません。
マスクや手洗いなど、一般的な感染症予防での対応になります。
まとめ:りんご病で気をつけること
りんご病は、あまりひどい病気ではありません。
けれども、妊婦か感染しないに越したことはありません。
そうはいっても、りんご病だとわかったときには遅いので、どう気をつけるかは難しいですね。
妊娠中の方や妊娠予定の方は、流行時期には不要な外出を控え、とくに子供との接触はなるべく避けたほうがいいですね。
ただ、お腹の赤ちゃんへのリスクは低いので、過剰に心配しないほうがいいですね。