血糖値スパイクで眠気が起きる?食後の高血糖を防止するには?
糖尿病は、なってしまうと治らないといわれるし、透析が必要になったり、失明にもつながる怖い病気。
- 食後に眠気がでるのは血糖値スパイクのせい?
- これは糖尿病の初期症状なの?
って気になること、ありますよね?
食後の眠気は血糖値スパイクのせいかもしれない…?
血糖値スパイクは、血糖値が急激に大きく上がったり下がったりするために、一日の変動をグラフにしたら、スパイクのようにトゲトゲすること。
もともと、食後は、血液中に糖が大量に流れ、インスリンの働きによって、体組織が糖を吸収することで、血液中の糖が減ります。
これが、血糖値スパイクがある人だと、血液中の糖の増減が極端になるんですね。
だから、今までよりも食後の眠気が強くなっているなら、血糖値スパイクの可能性も無きにしも非ず、です。
血糖値スパイクをほうっておくと糖尿病になる?
大量の糖を体組織に吸収させるためには、大量のインスリンが分泌されます。
やがて、インスリンを分泌する能力が衰えると、血糖値が下がらなくなってしまいます。
じっさい、空腹時の血糖値が正常でも、食後高血糖の人は糖尿病になるリスクが高いそうです。
血糖値スパイクは動脈硬化の原因にもなる?
血糖値スパイクで心配なのは糖尿病だけではないんです。
もっと怖いのは、動脈硬化です。
なぜ動脈硬化になるの?
血糖値スパイクは、なぜ動脈硬化をひきおこすのでしょう?
それは、血液中の糖が、血管にぶつかって傷つけるからなんです。
体の中はミクロの世界。
そのなかでは、糖というのはとても大きな分子です。
血管の中で、大きな糖分子が大量に流れると、血管の内壁を傷めてしまうのです。
そして、血管が傷つくと、それを治すために免疫細胞が集まります。
修復された血管の壁は、もとより厚くなります。
これが繰り返されると、血管の内側がだんだん狭くなってしまうんですね。
血糖値スパイクを防止するには?
食後高血糖にならないためには、食事の内容や食べ方を工夫するとよいようです。
まず、糖分を少なくする。
糖分といっても甘いものだけではありません。
ごはん、パン、うどん、パスタなど炭水化物も糖質が多い食材です。
炭水化物を減らして、肉や魚などのタンパク質や野菜や海藻類をしっかりとるのが血糖値スパイクを抑える食事です。
食べ方としては、第一にゆっくり食べる。
早食いすると、インスリンの分泌がついてこなくて、高血糖になりやすくなります。
それに、満腹感を感じるのも遅くなって、食べ過ぎの原因にもなりますね。
食べる順番としては、糖質をあとにしたほうがいいですね。
脳からインスリン分泌の指令がでるのは、食べ始めてからだからです。
運動や睡眠も重要!
インスリンの分泌や消化の働きは自律神経によってコントロールされています。
自律神経がしっかり働くためには、十分な睡眠が必須です。
また、運動も需要なファクター。
食後はゆっくり休んだほうがいいと思いがちですが、血糖値の面からみると食後に運動したほうがいいそうです。
立命館大学の実験では、食事の後15分後に15分間、ジョギングとウォーキングの中間程度の負荷の運動をすると効果があると発表しています。
まとめ
血糖値スパイクは、糖尿病の前段階であるとともに、動脈硬化の原因にもなる怖いものです。
けれども、糖尿病になっても、食事療法や運動療法により血糖値を管理することで、糖尿病でない人と同じように健康的な生活を送ることができるそうです。
その手前の血糖値スパイクも、食事や運動に気を配ることで、改善することが可能です。
血糖値を測定できる機械も数千円で購入できますので、気になるなら、まずは食後の血糖値を図ってみるのがいいでしょうね。